鱈(タラ)は日本でもお馴染みだけれどイタリアでもよく食される魚。
今日の一皿はバッカラのトマト煮込み。
バッカラ(baccalà)とは塩漬けにしたタラのことでイタリアではとてもポピュラーな食材なんです。長期保存ができるようにしっかりと塩に漬かっているので塩抜きのために2-4日ほど水につけて塩抜きをしてから調理する必要がありますが、独特の旨みがとっても美味しいんです。
イタリアではどんな食べ方をするの?
このバッカラについて詳しくはバッカラの食べ方とレシピ集のページに詳しく書いています。よくバッカラと混同されがちな “ストッカフィッソ” との違いや、バッカラを使ったいろんなレシピもありますよ!
このバッカラ、 イタリア全土でよく食されるけれど特に南イタリアのアブルッツォ州ではクリスマスイブの定番食材。
イタリアではクリスマスイブの日には宗教的な理由から肉料理は食さない。なので魚料理がメインディッシュとなるんです。
また魚料理に合わせるのは白ワインと思われがちだけれど、この料理、トマト煮込みなので赤ワインもよく合います。
こうして魚介類をトマトで煮込むのはいかにも南イタリアの料理。
塩抜きする手間はかかるけれどそれ以外の工程はとっても簡単なこの一皿。
お皿に残ったソースもとっても美味しいのでそれもぜひパンですくって食べてみて下さい。
もう一杯、とワインが進むこと間違いなしの美味しいイタリアをお届けします!
バッカラとパプリカのトマト煮
材料 (4人分)
- バッカラ(水で戻す前の状態) 800g
- ジャガイモ 2個
- 赤パプリカ 1個 (水分量が少なく香りのよいコルノタイプがおすすめ)
- 玉ねぎ ½個
- トマトピューレ 250㎖
- パプリカパウダー(スイートタイプ) 大さじ1
- ニンニク 1片
- EVオリーブオイル
- 塩
- ※この他にブラックオリーブを加えても美味しいです
作り方
1)バッカラは適当な大きさに切り、2-3日水に漬けて塩抜きする。水は一日に3-4回変えて下さい。
塩が抜けたらキッチンペーパーでしっかりと水気をとる。
2)みじん切りにした玉ねぎとニンニクをたっぷりのオリーブオイルでじっくりと透明感が出るまで弱火で炒める。
※バッカラ、パプリカ、ジャガイモがあまり重ならないように大き目のフライパンを使って下さい。
3)よく水気を拭いたバッカラを皮が下になるようにフライパンに並べる。
※バッカラの水分はかるく絞るようによく取って下さい。バッカラから水分が出過ぎると水っぽい仕上がりになってしまいます。
4)1㎝ほどの厚さにスライスしたじゃがいも、3㎝角ほどの大きさに切ったパプリカ、トマトピューレを加える。
5)パプリカパウダーも加えて蓋をし、弱火で30-40分ほどじっくり煮たら出来上がり!
※途中で何度かソースをすくって上からかけて下さい。バッカラは触ると崩れてしまうので焦げ付きそうならフライパンをゆするようにして下さい。